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開発ストーリー

「ほぼ日のアースボール」には、
新しい技術やアイデアが
たくさん詰まっています。

アースボールの実現に欠かせない6人の、
それぞれの開発ストーリーをご紹介します。

「アースボールは、
気象データに命を吹き込む」

カスタムウェザージェフ・フリントさん

世界の気象データを扱うIT企業。

アメリカに拠点を置く「カスタムウェザー」は、
地球上の正確な気象データを提供する
創業20年目のITベンチャー企業です。

「カスタムウェザー」が提供するソリューションは、
旅行、海洋、メディア、インターネット関連など、
世界の数百社の企業で採用され、
世界85,000以上の場所で使われています。

私たちが取りあつかう気象データは、
衛星画像、ドップラーレーダー、天気図まで、
天気や気象に関するあらゆるものです。

独自に開発した気象モデルをもとに、
ソフトウェアと気象学を組みあわせながら、
それぞれの企業の目的にあわせてデータを
カスタマイズして提供しています。

リアルタイムの気象データ。

「ほぼ日のアースボール」には、
地球全体の「雲」と「気温」の
リアルタイムデータを提供しています。

世界中の利用できる気象データを集め、
そこから必要なデータをつくりだします。

「雲」に使われる元データは、
世界各地の静止衛星や周回衛星など、
10種類以上の衛星データを
組み合わせた「赤外線衛星画像」です。

軌道回転、スキャン周波数、
解像度、更新スケジュールの違いなど、
それぞれ異なるフォーマットで届く衛星データを
リアルタイムで変換するという、
技術としてはけっこう複雑なものになります。

「気温」のデータに関しても、
世界各地の観測所から得られるレポートと、
気象衛星から得られるデータ、
そして複数の予報モデルを
組み合わせながらつくり出しています。

雲のデータと同じように、
一様でない気象観測所から得られるデータを
予報モデルと組み合わせ、
できるかぎり精緻な地球全体の
気温のマップをつくるには
多くのチャレンジが必要でした。

私たちは、それをできるかぎり整え、
高解像度の気温マップにして提供しています。

気象データに命を吹き込む。

「ほぼ日のアースボール」は、
地球儀の中に気象情報を表示するという、
世界的にも珍しいプロダクトです。

革新的なテクロジーを使いながらも、
視覚的なわかりやすさ、親しみやすさを
重視しているところもおもしろいと思います。

リアルタイムの気象データの他にも、
地球に関するいろいろなコンテンツがあって、
学習ツールとしても十分に役立ちます。

雲や気温、雨など複数の気象情報が
地球儀上に表示されている姿はとても印象的で、
データに命が吹き込まれたように感じます。

アースボールはそんなプロダクトだと思います。